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Author:tabito
国内旅行業務取扱主任者、一般旅行業務取扱主任者の資格を取得。全国47都道府県、世界約30ヶ国を旅する。日本の鉄道全線踏破を目標としているが、相次ぐ新線開業に加え、多忙につき足踏み状態。



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津軽鉄道♪
ストーブ列車① ストーブ列車②

津軽五所川原12:40(普通7)13:05金木…芦野公園14:35(ストーブ列車153)14:49津軽中里15:06(ストーブ列車154)15:55津軽五所川原

 2007年2月10日の正午に五能線で五所川原駅のホームに降り立つ。建国記念日を含む3連休を利用して、昨年の夏に続いて冬の東北へやってきた。今回は「日本海」ではなく、伊丹から朝一番のJALで青森へ飛んできた。一晩かけてやって来た昨夏と違って少々呆気なく感じる。今日の目的は津軽鉄道のストーブ列車だ。車両の老朽化により、今シーズンでの引退説も流れ、鉄道ファンでなくても知っている人が多い名物列車に今のうちに乗っておきたい。

 次の津軽鉄道は12時40分の津軽中里行き。待ち合わせ時間が40分近くあるので、駅から徒歩5分という手頃な場所にあった「立佞武多の館」へ足を運ぶ。600円の入館券を購入して展示室に入ると、高さ約22メートル、重さ約17トンの巨大な山車が展示されていた。五所川原では、平成10年に約80年ぶりに「立佞武多祭」が復刻され、この巨大な山車が五所川原市街地を練り歩いている。「青森ねぶた祭り」よりも迫力があり、「弘前ねぷた祭り」よりも優雅と自画自賛だが、平成14年以降は、東北三大夏祭りの「秋田竿灯祭り」の観光客動員数をしのぎ、「青森ねぶた祭り」、「仙台七夕祭り」に次ぐ東北第3位の夏祭りの地位を確保しているそうだ。

 のんびりし過ぎていたので、五所川原駅に併設された津軽鉄道の津軽五所川原駅へ戻ったときは、12時40分の発車時刻ぎりぎり。1両のレールバスは制服姿の高校生で混雑しており、前方のドア近くにあったわずかなスペースで大人しくしている。ストーブ列車を目的にしながらレールバスに乗り込むのも奇妙であるが、今回の旅で使用している津軽フリーパス(1,500円)は、途中の芦屋公園までがフリー区間であるが、ストーブ列車は利用できない旨の注意書きがある。芦屋公園の1駅手前は太宰治の斜陽館がある金木だし、レールバスで先行し、金木で観光をしてからストーブ列車を捕まえるという算段だ。

 レールバスを金木で乗り捨て斜陽館へ。レールバスには明らかに鉄道ファンと思しき連中もたくさん乗り合わせていたのだが、金木駅から斜陽館へ向かう同行の志は誰もいない。それでも斜陽館に着けば多くの観光客の姿があり、向いの駐車場には大型バスや自家用車が並んでいた。
 太宰治は名前こそ知っていたが、彼の生い立ちなどはまったくの無知で、斜陽館で初めて素性を知る。東北出身というだけで、なんとなく貧しい家の生まれと連想してしまっていたのだが、太宰治の父である津島源右衛門は明治の大地主で、太宰治はかなり裕福な家庭で育ったようだ。そんなことを知ってしまうと太宰治の作品もまた変わった視点で見えてくる。

 斜陽館の近くには津軽三味線会館があり、こちらものぞいてみれば、ちょうど津軽三味線の演奏中で、30分程度の生演奏を聴くことができた。演奏の合間に弾き手による津軽三味線の講釈もあり、津軽三味線が犬の皮で作られているそうだ。三味線と言えば猫の皮が一般的であるが、犬と猫でどのような違いが出るのかはさっぱりわからない。

 津軽三味線会館からは金木駅へ戻るのも芦野公園駅へ出るのも大した違いがないようなので、芦野公園を目指す。歩いている人が誰もいないのでにわかに不安になったものの、やがて津軽鉄道のレールが現れて安心した。

 雪に埋もれた芦野公園を散策しながらストーブ列車を待っていると、やがて汽笛が聞こえ、ストーブ列車の姿が遠方に現れた。ストーブ列車の正体はディーゼル機関車に牽引された雑客車であるが、JRでは客車列車自体が寝台特急ぐらいになってしまったので、希少価値がある。ドアはすべて手動で、ドアを閉める度にバタンと大きな音がする。建て付けが悪くなっているようで、しっかり閉めておかないと運行中にドアが半開きになるようだ。

 車内の座席はすべて埋まっていたので、最後尾のデッキに陣取る。最後尾といっても通常の中間車両で、通路に簡単な柵を付けているだけだから視界は良い。車掌がやって来たので津軽中里までの乗車券を購入。「落ちないように気を付けて下さいね」と言い残していった。展望車のようなデッキからの眺めは爽快で、寒さを忘れて津軽平野の景色を見入る。列車が駅に到着する度に車掌がバタンと大きな音を立てながらドアの開閉をするのが少々耳障りではあったが…。

 終点の津軽中里は意外にも住宅地にあり、北の果ての哀愁漂う雰囲気ではなかった。駅には大勢の観光客が待機しており、折り返しのストーブ列車が目的のツアー客のようだ。帰りは騒々しい車内を覚悟したが、ツアー客は3両目が割り当てられていることが判明し、まずは安心する。津軽五所川原までの乗車券を購入すると、今では珍しくなった硬券切符で嬉しくなる。どこの駅でも硬券入場券が売られていた時代は、よく入場券を購入していたものだが、JRで硬券切符の扱いが中止されると同時に切符を収集する慣習もなくなった。

 帰りはしっかりとストーブ脇の座席を確保する。さっそく、持参したスルメを焼き始める乗客がいて、車内にはスルメの臭いが充満する。車掌が定期的に炭火をくべる姿も風情がある。観光客の一部が一般車両にも乱入してきたので少々騒がしくなるものの、金木で一斉に下車してくれたので、車内に落ち着きが戻る。引退の囁かれるストーブ列車であるが、いつまでも残したい古き良き世界だ。
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テーマ:鉄道旅行 - ジャンル:旅行


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