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Author:tabito
国内旅行業務取扱主任者、一般旅行業務取扱主任者の資格を取得。全国47都道府県、世界約30ヶ国を旅する。日本の鉄道全線踏破を目標としているが、相次ぐ新線開業に加え、多忙につき足踏み状態。



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和歌山電鐡♪
いちご電車 おもちゃ電車 たま駅長


和歌山14:37(1403)15:09貴志15:16(1500)15:22大池遊園15:55(1502)16:03伊太祈曽16:20(1610)16:27交通センター前16:44(1600)16:51日前宮18:30(1800)18:35和歌山

 2006年4月1日に南海電鉄貴志川線を引き継いだ和歌山電鐡の初乗りに出掛ける。経営主体の交代による乗り直しは面白みに欠けるのであるが、和歌山電鐡は事情が異なる。まず、経営主体が南海電鉄から岡山電気軌道へ入れ替わったことにより、南海色が一掃されたことだ。いちご電車やおもちゃ電車の看板列車導入がその典型でもあり、今回の楽しみのひとつである。そしてマスコミ報道で一躍人気者になった貴志駅のたま駅長。1度は実際に見てみたい。

 南海時代には1日乗車券の類は一切存在しなかったが、今年から1日乗車券(650円)の販売が開始されたのも有り難い。貴志までの片道が360円なので、往復しても元がとれる。ところが、和歌山電鐡の窓口は貴志川線ホームがある9番線にあり、JRの改札口を通らなければ購入することができない。JRの改札口で1日乗車券を購入したい旨を申し出るとフリーパスで改札を通過させてくれた。有り難いのだけども無札でいいのだろうか。9番線ホームにある和歌山電鐡で乗車券の提示を求められるのではと心配したが、すんなりと1日乗車券を売ってくれた。

 1日乗車券を手にしていちご電車に乗り込む。シートにいちごのデザインが施されているが、車内は比較的シンプルな様子。ロングシートながら2両の車内は座席がほぼ全部埋まり、まずまずの乗車率だ。経営状態が改善しているという報道も頷ける。ところが、ほとんどの乗客は伊太祈曽までに下車してしまう。

 終点の貴志でたま駅長に面会。改札口に姿がなかったので、今日はお休みかと思ったら、駅前で大勢の観光客に囲まれていた。カメラに囲まれて胡散臭そうに周囲を見回している。やる気のなさげな態度が受け入れられるのだから羨ましい限りだ。

 折り返しのいちご電車で大池遊園へ。大池荘という民宿が1軒あり、公園があるのだが、朽ち果てている印象を受ける。車でやって来る観光客の姿もポツポツとあるが、ほどんどの人がそそくさと立ち去ってしまう。公園は私有地のようなので、和歌山県や海南市が手入れをするわけにもいかず、廃墟のようになってしまったのではなかろうか。駅に戻ると近くにみかんの無人販売所があったので、100円で一袋購入。小ぶりながら程よい甘酸っぱさの紀州みかんであった。

 次に訪れたのは和歌山電鐡の本社がある伊太祈曽。和歌山からの乗降客が多いだけのことはあり、周囲は閑静な住宅街だ。日本中に木を植てまわったことから木の神として崇められる五十猛命を祀った伊太祈曽神社で参拝。神木の一部に穴が開いており、くぐり抜けると厄除けになると説明があったので試してみた。

 子供の姿が目立つ交通センター前で下車すると、南海電鉄旧平野線の路面電車が展示されていた。八尾南間の延伸運転開始がされた1980年11月27日まで現役で活躍していたとの説明があり驚いた。

 夕暮れの日前宮で下車する。駅名にもなっている日前宮にも立ち寄ってみたが、薄暗くて気味が悪いので早々に退散。吉野家傘下で経営再建中の「びっくりラーメン」の看板が見えたので立ち寄る。180円ラーメンは魅力だが、やはり味はイマイチ。300円で美味しいラーメンを提供できれば成功するのだろう。

 少し歩いて花山温泉会館へ。和歌山を代表する温泉で、茶褐色の湯なので楽しみだ。日帰り入浴は1,000円だが17時以降は600円。連休中なのでかなり混んでいて、刺青をした入浴客も目立ち、あまり長居したい雰囲気ではない。露天風呂も狭いので、入ることができなかったので、こちらも早々に退散した。

 和歌山に戻って和歌山電鐡の乗り歩きは終了。廃止を検討されていた路線の割には利用者の需要があったように感じたが、11月23日より間引き運転が始まるなど雲行きは怪しい。本数を減らすと利用しにくくなるので、1両編成でダイヤを確保できると沿線住民の支持が得られるのではなかろうか。
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