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Author:tabito
国内旅行業務取扱主任者、一般旅行業務取扱主任者の資格を取得。全国47都道府県、世界約30ヶ国を旅する。日本の鉄道全線踏破を目標としているが、相次ぐ新線開業に加え、多忙につき足踏み状態。



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鹿島鉄道♪
鹿島鉄道 ほっとパーク鉾田


石岡9:09(55)9:24常陸小川…小川高校下10:09(15)10:25玉造町11:00(17)11:18坂戸…ほっとぱーく鉾田…坂戸12:20(19)12:24鉾田12:42(22)13:32石岡南台13:38(62)13:41石岡

 年の瀬の2006年12月29日に石岡-鉾田間27.2キロを結ぶ鹿島鉄道の乗り歩きに足を運んだ。地元では支援企業を公募し、存続の生き残りに望みを託していたものの、有力な支援企業が現われなかったことから、12月24日に存続を断念。2007年3月末日限りの廃止が正式に決定したからだ。

 常磐線1333Mからわずか3分の乗り継ぎ時間の間に鹿島鉄道のホームにある中間改札で「鹿島鉄道一日フリーきっぷ」(1,100円)を購入し、常陸小川行き55列車に乗り込む。さぞかしお別れ乗車の鉄道ファンで混雑していると思いきや車内は閑散としており拍子抜け。ボックス席を1人で占領できてしまうのだから廃止もやむを得ないか。アイボリーベースにパープルラインのカラーリングで座席はワインカラーを基調とするKR-500形というのも廃止目前のローカル鉄道とは思えない雰囲気だ。

 鹿島鉄道の乗車は2回目で、前回は4年前の2002年1月4日にやはり石岡から乗車し、鉾田まで乗り通した。このときはそのまま鉾田から鹿島臨海鉄道で水戸へ抜けてしまっているので本当に乗っただけだった。今回は沿線観光をと考えたのだが、鹿島鉄道沿線には観光スポットらしくものは乏しく、唯一の霞ヶ浦も最寄駅から遠すぎるので、鹿島鉄道の沿線観光とは言い難い。

 石岡南台、東田中と住宅地をコトコト走る。沿線を見る限りでは利用者がそこそこ見込めそうにも思えるのだが、石岡市の人口は約8万人。わざわざ鉄道を利用しなくてもバスで事足りる輸送需要なのであろう。もともと鹿島鉄道には航空自衛隊百里基地への燃料輸送用貨物の需要があったが、2003年に廃止されてしまった。おまけに支援をしていた親会社の関東鉄道もつくばEXの開業で経営が苦しくなり、鹿島鉄道の面倒を見ていられなくなったことも廃止の背景となっている。

 駅員の配置駅の常陸小川駅構内にはDD901形ロッド式ディーゼル機関車が静態保存されている。かつての常陸小川駅は、貨物輸送のターミナル駅として木材や農産物等の物流の要衝であった時代に活躍したディーゼル機関車だ。構内には、大谷石で組んだ貨物ホームと荷捌き上屋が残り鉄道貨物輸送が盛んであった当時の面影が残っている。

 次ぎの列車まで40分以上時間があるので隣の小川高校下まで歩いてみる。駅間はわずかに0.7キロなので充分に歩ける距離だ。常陸小川-小川高校下間が乗り残しとなるが、帰りの乗ることは確実なので気にしない。小川高校下は石岡南台に次いで鹿島鉄道で2番目に新しい駅である。小川高校への通学の便宜を図って1988年4月1日に開設された。小川高校下駅に着いても時間を持て余したので、高台にある小川高校へも足を運んでみた。鹿島鉄道存続に向けた運動である「かしてつ応援団」の事務局がある高校であったが、横断幕なども見当たらず、既に廃止が決定して運動も終息してしまったのであろうか。

 小川高校下10時09分の15列車は立ち客の出る大盛況で、明らかに三脚持参する乗客が高いことがわかる。常陸小川までの区間列車は沿線に撮影スポットが乏しいために、鉾田までの列車に鉄道ファンが集中したのであろう。やがて進行方向左手に霞ヶ浦が現われるが波が荒立っている。湖にしては珍しい減少で相当風が強いのであろう。桃浦でかなりの鉄道ファンが入れ替わる。

 今度は玉造町で下車。ここも常陸小川駅同様に立派な駅舎が待つ。NHK大河ドラマ「新選組」でお馴染みの芹沢鴨の故郷としてPRしているものの、史跡が集まる芹沢地区までは駅から5キロ以上も離れている。その代わりに駅舎に「れんこんハウス」というそば屋が入っており、店の前には「限定そば寿し1個80円」との舌代を掲げている。試しに賞味してみようと店に入ろうとすると、先客のおじいさんと店のおばあさんの会話が聞こえている。
「今日はまだそば寿しは作っていないので30分以上かかるよ」
限定商品を大々的に宣伝しておきながら、開店までに仕込みができていないのも如何なものか。待ち合わせ時間を利用した乗客を対象とするのなら30分以上もお客を待たせるような商品は商売にならないはずである。もっとも、ここは鉄道の利用者をターゲットにしているのではなく、近所の住民を相手にしている商売なのかもしれない。

 玉造町駅の待合室には鹿島鉄道の記念切符などの宣伝ポスターが張り巡らされており、1枚ぐらいは記念に購入してもいいのかなと思ったのだが、窓口には「本日は窓口休業日です。運賃は車内で精算してください」との札が出ている。駅の事務室内には駅員が2人もいるのに奇妙なことだ。しかも、玉造町11時発の17列車に乗れば整理券が発券されず、乗客の1人が運転士に声を掛ける。
「駅で切符を購入されなかったのですか?」
車内精算を促す札の話をすれば運転手は怪訝そうな顔をして整理券を発行した。

 鉾田の手前の坂戸に降り立つ。他には下車客がないない。石岡からここまでの各駅では何人かの乗降が必ずあったのに不思議なものだ。なぜなら、坂戸駅の近くには「鉾田ほっとパーク」という温泉施設があり、鹿島鉄道沿線観光の目玉と思われる施設があるからだ。住宅街を抜けると田園が広がり、そのすぐ先に目指す「鉾田ほっとパーク」の建物が見える。坂戸駅からは路地を通るので地図がなければ少々わかりにくく、当然に案内板が用意されていると思っていたのにそのようなものは一切なかった。

 「鉾田ほっとパーク」は財団法人鉾田健康ふれあい財団が運営する公共施設で温泉以外にもプールやトレーニングルームも備えている。普段は10時から21時までの営業であるが、今日は年末の変則営業で17時までとなっている。当初の計画では夕刻に立ち寄ることも考えていたので危ないところだった。料金は温泉の他にプールやトレーニングルームを利用するのであれば1,000円だが、温泉だけなら800円となる。今回は温泉だけの利用であるが、200円の差でプールやトレーニングルームを利用できるのであれば、1,000円を払った方がお得感がある。

 施設は地元のお客で賑わっており、ほとんどお客は自家用車利用だ。浴室に入れば内湯は鉾田当麻の郷温泉という無色透明のナトリウム塩化物強塩泉。温泉と呼ばれてはいるが、なんとなく銭湯と変わり映えしない。ところが露天風呂には褐色の湯が湧いていた。こちらが鉾田温泉で、ナトリウム塩化物炭酸水素塩泉。タオルを湯に浸けると褐色に染まってしまうので、頭に載せて湯に浸かる。ところが風が強くてすぐにタオルが飛ばされそうになり、慌てて手を抑えたら褐色の手形が残ってしまった。

 坂戸から1駅で終点の鉾田に到着。鉾田の駅舎は、設置当時の木造駅舎の佇まいを残しており、「関東の駅百選」認定駅でもある。改札を出ると、駅待合室に鹿島鉄道直営のたいやき屋があり、美味しく冷めても固くならないのが特徴という。折角なので買い求めようと思ったのだが、目の前の鉄板にはたいやきが焼かれている様子はない。作り置きしているのかと思えば、ここでも「今から焼くから…」との呑気な返事。玉造町の「れんこんハウス」といい、商売気がまったくないのに呆れる。銚子電鉄が濡れ煎餅で本業の赤字を補填しているのは対照的で、廃止決定でやる気がなくなったのか。3月末日までとは言わず、年内にも廃止してあげた方が醜態をさらさずに済むのではないかという気さえしてくる。

 折り返し列車で石岡南台まで戻る。この列車も鉄道ファンと思しき乗客で大盛況だ。
「普段からこれくらい乗っていれば廃止にならずに済んだろうに…」
常陸小川から乗車したばあさまがつぶやくが、地元の乗客ではなく、廃止を聞いて駆けつけた人がほとんどなのだから皮肉なものだ。

 南台ニュータウンの開発にあわせて、1989年6月16日に設置された鹿島鉄道では唯一の平成生まれの駅だ。跨線橋が設置されており、街の景観に合わせたモダンなデザインになっている。鹿島鉄道廃止後はどのような扱いになるのか気になるところ。

 6分後の62列車で石岡に戻る。62列車は小川常陸からの区間列車でやはり極めつけに空いていた。しかしながら、日中のこの時間帯にどうして6分間隔で列車を運行するダイヤなのか理解に苦しむ。もっとも、今さらダイヤを手直しする必要もないであろうが。

 こうして鹿島鉄道のお別れ乗車を終えたが、熱心な鉄道ファンとは対照的に社員の無気力感が気になった。これからも多くの人たちがお別れ乗車にやって来るのだろうし、最後に一花咲かせるぐらいの気概で有終の美を飾って欲しいものだ。
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